IN/OUT (2005.10.23)

サイト移転することで、迷惑メールの受信数を減らすことも期待しています。このところ、さらに増えていて、一日300通ペース。現行のアドレスは今年いっぱいぐらいで使用停止してしまいたいと目論んでいますが、新アドレスがクリーンな状態をいつまで保てるのかは、はなはだ疑問でもあります。


in最近のIN

「誰がために」 (05.10.22)

日向寺太郎監督のデビュー作となる日本映画を観てきた。少年犯罪の被害者を描いた邦画。普段なら全く興味の対象外の作品だが、音楽が矢野顕子ということで鑑賞した次第。

予想したような、「少年犯罪」について訴えかける社会派メッセージ色の強い作品ではなかった。個人レベルでの「暴力の連鎖」とどのように向き合うのか、という重いテーマだが、ドラマ部分がしっかりしているし、人情話的な味付けもあり、すんなり物語に入っていくことができた。浅野忠信ら演技陣も好演。池脇千鶴が印象的だ。

ストーリーの展開の仕方、巧みに張られた伏線と、それを明らかにする回想シーンの入れ方が見事で、監督の力量を感じさせる。しかし、絵作りの感覚は、古くさくベタな感じがして、私とは合わない。感覚が合わないと言えば、タイトルの「誰がために」も、個人的にはいかがなものか、と感じる。映画全体としては、"Thumbs"には届かず、"One Thumb up"というところだろうか。

興味の主眼、矢野顕子のサウンド・トラックは予想以上に良かった。音源だけを聴いた時はピンと来なかったが、映像と一緒だと非常に良い感じだ。全編、シンプルなピアノ独奏だけで貫ぬくのは勇気のいる決断だったのではないかと思うが、結果は監督の英断だったというべきだろう。この映画のサウンド・トラック盤を購入した矢野ファンも多いと思うが、是非、映像と一緒に鑑賞していただきたいと思う。



ということで、サイト移管のために過去ファイルに必要な修正を施すことをぼちぼちと続けています。極力、エディタの機能を使って一括変換をしていても、確認のためにファイルを開く必要が有る訳で、そうすると、引っ越しの時に、押し入れの奥から出てきた昔の雑誌なんかを読みふけってしまい、作業の手が止まるのと同様のことが起こってしまうのです、これが。