IN/OUT (2002.9.1)

すっかり日常に戻り、色々と忙しいのだけれど、いまだ、先々週の出前コンサートの興奮が抜けきらない今日この頃です。


out最近のOUT

"Eight Legged Freaks" (02.8.31)

有毒化学物質のために巨大化した蜘蛛がアメリカの田舎町を襲うという、B級映画。予告編を見たときには、正統派のモンスター・パニック映画かと思い期待したのだが、オフィシャル・サイトの、「狙った」馬鹿ポスターを見ると、そうでもなさそうだ。で、実際のところは、もろにコメディ。やや拍子抜け。

もちろん、今時の観客が「巨大蜘蛛」を本気で怖がる訳もなく、お笑いの方向に持って行かざるを得ないのは分かるのだが、なんか中途半端なのだ。怖がらせるところをきっちり怖がらせるとか、1950年代辺りの、こういった題材で真剣に作られた作品へのオマージュをもっと盛り込むとか、その辺の工夫が足りず、かといって、笑いの方も、爆発力に欠ける。蜘蛛を擬人化して笑いを取る、という部分も、なんだか卑怯な感じがする。

巨大蜘蛛の特撮は良くできているし、数種類の蜘蛛を巨大化させ、それぞれの生態を活かす、という発想は面白い。役者陣も、各々ステレオタイプに誇張された役柄を達者に演じている。が、そういった個別の良さも、終盤のあまりにもご都合主義な急展開で興ざめ。題材は良いのに、いまいち楽しみきれず、残念だった。



気がつけば、もう中秋節の季節。月餅売り場が目立つようになりました。

いつまでも出前の余韻でも無いと思いつつ、そろそろ年末のコンサートだとか、London公演だとか気になることがあって、なかなか血中矢野顕子濃度が下がらないっす。