やのとあがつま Tour 2021 - Asteroid and Butterfly -


散々悩みましたが、米子に行ってきました。そして、東京にも行くことができました。

メンバー
2021年5月8日米子市公会堂
2021年5月21日東京文化会館 大ホール

button メンバー

上妻宏光(三味線

やのとあがつまの片割れ。普段は上妻宏光をやっています。矢野さんに、時には顎でこき使われながら、「実は上手いじゃん」と言わしめる三味線プレイヤー。

深澤秀行(synthesizer, programming

ユニット名は、本来、「やのとあがつまとふかさわ」にするべきだったと言わしめる貢献ぶり。極度の猫好き。

矢野顕子(vocal, piano

やのとあがつまの片割れ。普段は矢野顕子をやっています。

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button 2021年5月8日(土) 米子市公会堂

buttonセットリスト

  1. 会いにゆく
  2. おてもやん
  3. 弥三郎節
  4. あいや節
  5. こきりこ節
  6. 田原坂(熊本県民謡
  7. Rose Garden
  8. - 休憩
  9. にぎりめしとえりまき矢野さん独唱 → 上妻さんソロ
  10. まりと とのさま(作詞:西条八十、作曲:中山晋平の童謡。矢野さんソロ
  11. 津軽じょんがら節(青森県民謡
  12. 淡海節(引き潮から満ち潮へ)
  13. いけるかも
  14. 斎太郎節
アンコール
  1. 鹿児島おはら節(鹿児島県民謡
  2. ふなまち唄 PART III
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米子市公会堂は、1,120席のキャパを持つホール。舞台向かって左にYAMAHAのグランドピアノとRolandのキーボード RD-2000。中央に上妻氏用のマイク。右に深澤氏のシンセサイザー類が設置されている。なお、シンセが設置されている台は、深澤氏の好みが反映された「猫仕様(猫をモチーフにした装飾付き)」。

三人とも黒の衣装で登場。矢野さんはイヤーモニターを装着。まずは、ポップな「会いにゆく」。深澤氏のリボン・コントローラー操作が何気にカッコ良し。上妻氏のヴォーカルは、まだ温まっていない感じかな。

「おてもやん」では、舞台後ろに設置されたLEDの照明が良い効果を出す中、上妻氏の三味線による間奏が熱い。やはり、このユニットはカッコ良いなと実感するライヴ・パフォーマンスだ。

「あいや節」は、上妻氏による長い前奏の後、すっかり全開モードになった歌唱で民謡の王道を行くのだが、そこに深澤氏のトラックが入り、さらに矢野さんのピアノが重なる。1曲の中で表情が次々と変わる、まさに、やのとあがつまワールド。アルバム未収録の「田原坂」は、以前のライヴでも披露した、上妻氏が思い入れがあると言っていた曲だ。そして、休憩前のラストは「ROSE GARDEN」。三味線の超絶器用なプレイが炸裂。

休憩開け。赤い服に黒のパンツという派手な衣装に着替えた矢野さんが、スタンディング・マイクで、カラオケをバックに「にぎりめしとえりまき」を歌唱。曲の後半に上妻氏が登場し、そろそろっと参加。矢野さんが捌けた後、そのまま上妻氏のソロ・プレイが続くという趣向。

「まりと とのさま」は、矢野さんが、NHKの子供向け番組「にほんぼであそぼ」で見つけたということだが、「いもむしごろごろ」にも通じるような、矢野さんのピアノにピッタリの曲だ。

深澤氏も合流し、新曲「津軽じょんがら節」。予想とは違うアレンジが楽しい。アメリカ南部 meets 津軽。という印象だ。

この辺りから、いよいよ、コンサートも終盤戦、アルバムの中で、最も中毒性が高いと私は思っている「淡海節」。そして、「行けるかも」。上妻氏の控え目な合いの手コーラスの後ろで、同じように口を動かしている深澤氏が良い味だ。本編ラストは「斎太郎節」。

アンコールでは、まず、ツアー・グッズ紹介(本来は、本編中にやるべきところ、忘れていたそうだ)。「アンコールでやりますか」とツッコんだ上妻氏も何気に宣伝に一役買っているのも楽しい。そして、新曲「鹿児島おはら節」。デビュー・アルバムを引っさげてのツアーなのに新曲が2曲も有った訳だ。オーラスは、「ふなまち唄」。終盤の「ラッセーラー」が熱い! と思っていたら、すっかりテンションが上がっている矢野さん。このご時世にまさかの会場とのコール&レスポンス。鳥取ではOKなのか? 会場もすっかり盛り上がっていたが、東京から来ている私は声は出さない/出せない。それでも、楽しい!!

5月4日の秋田県 由利本荘市文化交流館カダーレ公演と、5月6日の大阪市 住友生命いずみホールでの公演がコロナ禍でキャンセル。2年連続で、公演決定 → 結局キャンセルとなってしまった訳で、地元のファンの方々や関係者の皆さんは、本当に悔しい思いをされたと思う。一方、米子の公演は開催。チケットを取得していた私は、出かけることに決めた。一応、会場とホテル以外の人混みには近づかず、ホテルの人以外、誰とも喋らず、と気は遣ったが、色々申し訳ない思いも有る。が、アルバム発表から丸一年後になってしまったデビュー・ツアーの初日に立ち会えたのは素直に嬉しい。アルバム収録曲は全て披露されたが、どれも、ライヴ用に深化したアレンジだったのも流石だ。そして、このユニットが演っている音楽は、最先端のロックと言っても過言では無いカッコ良さであることを再認識したのである。

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button 2021年5月21日(金) 東京文化会館 大ホール

buttonセットリスト

米子と同じ

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1961年に建設された東京文化会館。周囲の、動物園、美術館、博物館が、ことごとく休園・休館の中、イベント再開。無事公演が行われることになった。大ホールは、5階構造、全2,303席。独特の格調高い雰囲気を持つ会場である。

舞台向かって左。今回のグランドピアノは特別に運び込まれたC.BECHSTEIN D-282。そしてRolandのキーボード RD-2000。中央に上妻氏用のマイク。右に深澤氏のシンセサイザー類が設置されている。シンセが設置されている台は、もちろん「猫仕様」。客入れの曲は、Mac DeMarcoかな?

三人とも黒の衣装で登場。ポップな「会いにゆく」から始まるセットリストは米子と同じだが、シンセ・サウンドが強調されたPAになっているような気がする。続く「おてもやん」は、上妻氏の三味線による熱い間奏が素晴らしいのだが、このホールだと、特に豊かに響く。

2曲終わったところで挨拶とメンバー紹介。そして、「弥三郎節」、「あいや節」と、実に民謡らしい演奏が続く。そこに深澤氏のトラックが入り、さらに矢野さんのピアノが重なって、曲の表情が変わっていく、まさに、やのとあがつまワールド。

ここで、物販のご紹介。いつものTVショッピング口調の矢野さんに、軽めのツッコミを入れる上妻氏が良い味だ。そして、アルバム1曲目の「こきりこ節」。続く「田原坂」は、以前のライヴで披露した際、上妻氏が思い入れがあると言っていた曲だけに、その熱唱が沁みる。そして、休憩前のラストは「ROSE GARDEN」。シンセサイザーは参加せずに、三味線の超絶器用なプレイが炸裂するアレンジが秀逸。

休憩開け。赤い服に黒のパンツという派手な衣装に着替えた矢野さんが、スタンディング・マイクで、カラオケをバックに「にぎりめしとえりまき」を歌唱。曲の後半に上妻氏が登場し、そろそろっと参加。矢野さんが捌けた後、そのまま上妻氏のソロ・プレイが続くという趣向。

「まりと とのさま」は、矢野さんが、NHKの子供向け番組「にほんぼであそぼ」で見つけたということだが、「いもむしごろごろ」や「サッちゃん」にも通じるような、矢野さんの個性にピッタリの曲だ。いつか、「にほんごであそぼ」に出演するという矢野さんの夢がかなうと楽しいだろうな。

深澤氏も合流し、新曲「津軽じょんがら節」。アメリカ南部 meets 津軽。という印象のアレンジは、やのとあがつまとしては新機軸だと思う。

この辺りから、いよいよ、コンサートも終盤戦、「淡海節」の中毒性が高いサウンド。「行けるかも」の軽快なノリ。そして、本編ラストの「斎太郎節」のエモーショナルな響き。素晴らしい構成である。

アンコール。まずは、観客席をバックに記念写真。なぜか、ヤンキー座りになる三人。撮影後「ウェブ・サイトやソーシャル・メディアに上げられたら困るという人は、、、もう遅いよっ!」。そして、新曲「鹿児島おはら節」。しかし、演奏を始める前に、イヤー・モニターの装着に手間取る矢野さん。さらに、曲が始まって、ワンフレーズ終わったところで「私、間違った?」と、演奏を止める矢野さん。それでも、仕切り直しの演奏はバッチリ。会場も手拍子で盛り上がる。そして、オーラスは、「ふなまち唄」。矢野さんの魂を震わせるような歌唱に熱くなるが、さすがに、東京公演ではコール&レスポンスは無し。それでも、圧倒的な迫力のエンディングに、観ている側も完全燃焼感を覚える。

やのとあがつまのパフォーマンスが素晴らしかったのはもちろん、それを大いに増幅してくれたのが、東京文化会館大ホールだ。矢野さんもMCで言及していたが、実に豊潤な響きを持つハコだと感じる。どの楽器の音も、歌声も、そして拍手も、綺麗に鳴るのだ。また、ステージの奥行きの広さを活かした照明も素敵な効果を上げていたと思う。

ツアーと銘打ちながら、結局、2会場のみの公演となってしまったが、東京公演がライヴ配信されたことで、多くの人にこのユニットのカッコ良さが伝わったなら、禍転じて福と成す、ということかもしれない。

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