IN/OUT1997/12/21


矢野顕子さんのコンサートおっかけも、21日の横浜でついに終わってしまいました。結局6回行ったんですけどね。先週は、コンサートに行く > 飲みに行く > 帰ってからメール書きとページの更新 > 寝不足という日が続き、すっかり不良サラリーマンになっていました。

どんな趣味でもそうだと思うのですが、自分のはまっているものを他人に説明するのは難しいものです。矢野さんのコンサートを説明しようとして

  オリジナル曲以外では、
    SMAPの「Hey Hey おおきに毎度あり」「しようよ」
    ユニコーンの「すばらしい日々」
    渚ゆう子の「京都慕情」
    それに津軽民謡に沖縄のわらべ歌、を歌って、
  一番盛り上がった曲は「ちいさい秋みつけた」かな
なんて言っても、分からないだろうなぁ。フュージョンが好きな人なら、ベースがアンソニー・ジャクソン氏と言えば、少しは見当がつくかな。

in最近のIN

アンソニー・ジャクソンと握手  (97.12.17)
ということで、「やのコレ」と重複ネタ。

渋谷のクラブ・クアトロでのライブの開演前、普通のお客さんと同じようにエスカレーターを上がって入店する三人(矢野さん、ドラムのクリフ・アーモンド氏、ベースのアンソニー・ジャクソン氏)に出くわしてびっくり。アンソニー氏は、その後、一人で出てきて、同じフロアにあるレコード売り場でジャズのLPを物色し始める。声をかけるのも失礼だな、と思いつつ、ストーカーのごとく物陰から彼のことを監視していたのだが、コンサートスタッフが彼の所に来て、やおらサインを頼み始めたのを見て、スタッフがああいう行為に出るなら構わないか、とばかり、彼に近づき
「ワタシ、アナタノ、プレイ、キケル、トテモ、ウレシイアル」(多分、私の英語は彼の耳にはこんな感じで聞こえたのでは...

あの、全世界のベースプレイヤーの憧れの的、アンソニー・ジャクソン氏はにっこり笑って握手してくれたのでした。


それは奇跡のような一夜だった  (97.12.17)
またまた「やのコレ」と重複ネタ。

アンソニー氏に握手してもらうという、思いがけない出来事ですっかり浮かれていたのだが、肝心のライブが始まると、もう、それも霞んでしまうほどの盛り上がり。何と言っても、最前列、矢野さんの正面に陣取ることができたため(ML仲間に感謝)、あの驚異的な指使いを3mのほどの至近距離で見ることができ大興奮。

ひととおり演奏が終わり、アンコールでまた盛り上がり、客席の明かりがついても、まだ拍手は鳴り止まない。そう、大ホールと違って、ここはライブ・ハウス。去年も、明かりがついてからもう一曲演ってくれたし。しかし、今回は「本日の演奏はすべて終了しました」という、かなり強い口調の場内アナウンスが何度も流され、今年は無いのか.....と諦めかけながらも拍手を続けると、ついに矢野さんが一人で舞台に戻ってくれた。

「困ったな。何を演ろうか?」と言う矢野さんに場内から「ひとつだけ!」の声。「それにしようか」といってピアノを弾き始める矢野さん。サビのところになると、矢野さんは歌声をすっと落とす。それにつられて歌い始める観客達。矢野さんと場内の大合唱。さらには、我々の歌声にバックコーラスをつける矢野さん。彼女のコンサートにはかれこれ16年来、随分通っているが、観客と一緒に歌うと言う光景ははじめてだ(普段は、矢野さんとバック・ミュージシャンが紡ぎ出す全ての音を聞き漏らすまいと、手拍子を打つ観客すらほとんどいない)。あまりにも感動的なアンコールであり、これを書いていたら、また涙が出てきた。



という訳で、矢野顕子強化月間も終わってしまいました。気がつけば、あっという間に、今年もあと一週間ほど。家の大掃除どころか小掃除ぐらいもできていないし、年賀状も書いていないし、仕事も溜まりまくっているし......。来週はちゃんと働かないとね。
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