IN/OUT1997/9/21


サッポロの缶コーヒーの新ブランド(それにしても、何でこうしょっちゅうブランド名を変えるんだろう?)「Jack」のCMに、あのハードボイルドTVドラマの金字塔「探偵物語」が使われてますね。テーマ曲「BAD CITY」まで歌詞を変えて使われています。もし松田優作氏が生きていたら、絶対OKしなかったと思うぞ。少なくとも、このCMを企画した人物が「探偵物語」にも「松田優作」にも愛を持っていないというのは明らかです。そう言えば、レトルト・カレーのCMでも、商品名と名前が同じという理由だけで、ブルース・リー氏が使われたこともあったなぁ。死人に口無し、だからってねぇ。

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「逃亡」- 龍の会 第二回公演 - (1997.9.21)
友人が制作を担当し、彼女の夫が主演している芝居、「逃亡」を見てきた。場所は梅ヶ丘BOX。マンションの地下にある小さなスペースで、キャパは30人!ぐらい。これじゃ、絶対に元は取れない。

で、この「龍の会」というのは、中国演劇の翻訳上演のために作られたプロデュース団体で、「逃亡」は、パリ在住の中国人、高行健氏が天安門事件の直後に書いた芝居。極限状況におかれた男女の学生と中年の作家の三人が、「政治」を、「民主化運動」を、さらには「性/ジェンダー」を語り、衝突し合う、というような内容です。舞台の外で繰り広げられているはずの殺戮(天安門事件をイメージしている)の緊迫感がもう一つ伝わってこないのは、作者自身が事件当時海外にいたせいだろうか。展開も登場人物もかなりステレオタイプという感は否めず、特に、ここで語られるセックス論は陳腐な気もする(日本の性意識が中国よりも進んでいるということだろう)。

と、欠点も目立つ芝居ではあるが、役者の演技には気合が入っていたし、舞台演出も誠実なものだった。ちょっとタルコフスキー監督の映画を思い出させる水の使い方なんかも良い。この芝居は、10/3から10/5まで、大阪、ウイングフィールドでも上演されます。女優「江口恵美」は、覚えておいて損は無い逸材です。あと、友人の夫「杉山寿弥」と彼が主催するプロデュース集団「あうん堂」もよろしく。



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スーパーは安さでしょう
一番近所にあるスーパーマーケットが改装した。ここは「Fresh CIRCLE KINOKUNIYA」という紀伊国屋系列の店で、オリジナル紀伊国屋と一般の西友やダイエーみたいなスーパーとの中間ぐらいの雰囲気の店。店が小さいし値段が高めということで、普段はあまり利用しないのだが、休日に遠出するのが億劫な時には重宝していた。ここが改装して、すっかり「紀伊国屋っぽく」なってしまった。店内にはカフェテリア(オープンカフェ付き!)もできたりして、周囲とは不釣り合いの小洒落た店に変身。どうせなら、より「ダイエーっぽい」安さ追求の店になってもらいたかったのだが..... と、文句を言いつつも買い物終了後、おばちゃん達に混じってカフェテリアでコーヒー飲んできたんだけどね。


メールで気が滅入る
女性宛のメールを間違えて別の友人(男)に送ってしまっていた。同じイニシャルのためアドレス帳から送信先を選ぶときに間違えたらしい。一週間経って何もリプライが無いので「旅行にでも出かけているのか、あるいは嫌われてるのか?」と思いつつ送信済みメールボックスを見るとどこかが違う..... ということで気が付いたのだが、これは恥ずかしい。写真もついてたしなぁ.... って、別に「恥ずかしい写真」と言う訳じゃないんだけど。あ、文面も別に「色気のある」内容と言う訳じゃ無い。しかし、友人(男)が何も言ってこなかったというのは、「大人の対応」として無視してくれたのか、はたまた.....と思うと、やっぱり恥ずかしい。タイトルで駄洒落てる場合じゃない。



ブルース・リーで思い出したけど、子供の頃、彼の名前は「ブルー・スリー」だと思ってました。人名でも、自分が知っている英単語に収めようとしてたんですな。ディビッド・ボウイのことは「デビッド少年」だと信じていたし。
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